【蘊蓄】お酒の話⑤ スコッチウイスキーその1
なんだか最近バーテンダーらしいことを書いていない気がしてきたので、久々にお酒のお話をば。
前回の記事にも少し書きましたが、スコッチウイスキーはざっと分けるとシングルモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーに分かれます。
【蘊蓄】お酒の話② ウイスキーいろいろ - 新橋で働くバーテンダーのお酒と読書とその他もろもろ
今回はシングルモルトのお話です。
モルト=大麦麦芽だけを原料に作ったウイスキーのことをモルトウイスキーと言います。
なので、モルトウイスキーのことを「ピュアモルトウイスキー」と銘打って売られることもあります。
日本のウイスキーだとニッカさんの竹鶴はピュアモルトウイスキーと書かれていたりします。サントリーさんの山崎はシングルモルトウイスキーです。
じゃあシングルモルトってなんなの?というと、一つの蒸留所で作られたモルトウイスキーだけをブレンドして瓶詰めされたものです。
ウイスキーの地酒と言っても良いかもしれませんね。
うちのお店に置かれているシングルモルトは下記の5種類です。
❚スペイサイド
マッカラン12年
グレンフィディック12年
グレンリベット12年
❚アイラモルト
カリラ12年
蒸留所の個性が色濃く出るので、人によって好き嫌いが明確にわかれたりするのが面白いところです。
仕込み水、製造方法、熟成時に入れる樽、蒸留所周辺の自然環境などにより、個性が分かれていきます。
例えば蒸留前に麦芽を乾燥させるのに石炭を使うのかピート(泥炭)を使うのかで風味が全然変わります。
ピートの効いたピーティなウイスキーがたまらなく好きな人がいれば、薬っぽくて嫌だという人もいます。
一般的な正解不正解はなく、人にはそれぞれ好みがあって全部が正解なんだなという事を教えてくれたのはシングルモルトウイスキーかもしれません。