【蘊蓄】お酒の話⑧ カクテルの覚え方
バーテンダーの駆け出しの頃、まずは徹底してカクテルレシピを頭に叩き込むように言われました。
当時いたお店ではメニューブックに200種類程度のドリンクが記載されており、「全部覚えるまではバーカウンターには立たせない」と言われ、早くバーカウンターに立つためにと一生懸命覚えたことを懐かしく思います。
早くいっぱしのバーテンダーになりたいという目標があると、レシピを覚える時間も楽しい時間になりました。
カクテルはそれこそ星の数ほどあるので、お客様に注文されたカクテルを知らなかったとしてもそれを負い目に感じる必要はなく、レシピを調べてお出しすればそれでOKだったりします。
お店毎にオリジナルカクテルがありますから、全てを網羅するのは土台無理な話なんですよね。
とは言っても自分のお店で提供しているお酒くらいはちゃんと覚えておくことが大事だと思います。
一つ一つ覚えていこうと思うと負荷が大きいように感じますが、配分や材料は同じで、ベースが変わるだけで名前が変わるカクテルがたくさんあります。
代表的なものがサイドカーです。
ブランデー 1/2
コアントロー 1/4
レモンジュース 1/4
シェイクしてカクテルグラスに注ぐ。
※カクテルグラスの容量に合わせて分量が変わるので割合表記です。
一般的には60mlに合わせて作ります。
というレシピですが、このベースのブランデーを他のお酒に変えると別のカクテルになります。
ジンベース→ホワイトレディ
ウォッカベース→バラライカ
ラムベース→XYZ
こういった兄弟のカクテルがあったり、ジントニックの様な材料丸出しのカクテルもあるので基礎を覚えると一気に複数覚えられます。
覚えだすと加速度的に覚えられてとても楽しいですし、なにせ一番覚えるのは自分で作ってみることだと思います。
作って飲んで味を覚えていくと、コレとコレを混ぜたらこういう味になるだろうという想像力が働いてきます♪
ぜひ興味があるお酒が合ったら作ってみていただいて、どんどんカクテルの楽しさに触れていただけるとうれしいです☆