【書評】自分の小さな「箱」から脱出する方法
自分の小さな「箱」から脱出する方法
アービンジャー インスティチュート著
人間関係が上手く行かないとか、「なんでこの人はこうなんだ」とかごちゃごちゃ考えてしまっている時に読むと、心が整理される僕の精神安定剤とも言える本です。
対談を通して物語が進んでいく形式なので、疑問に感じたことがどんどん質疑によって解消されていくのがとても心地よいです。
この本を読む前に感じていたというか恥ずかしながらやっていたことが、「なんでこんなことやってたんだろう」「いちいちイライラしていたんだろう」とバカバカしくなってやらなくなったり、人に優しくなったりと、自発的に行動を変えたくなります。
たとえば、
満員電車に乗る時に、これ以上乗ってほしくないから混雑を装って踏ん張って入りづらくしてみたり、
カフェのカウンターで隣の席に人が来るのをなるべく避けたくて、他の席が埋まるまでは隣の席に荷物をおいてみたり、
エレベーターでさっさと閉まるボタンを押してみたり・・・
書いてて恥ずかしくなるような事をしていたのですが、ぱたりとやらなくなりました。
・・・うん、多分、今はやってない、、はず。。。
と、読んだ時の感情を思い出すだけで自制できると言うね!!笑
「本当はこうした方がいいとわかっていること」をやっていない時に、人は自分の小さな「箱」に入るそうです。
頭でわかっていることと、それを実践していることには大きな乖離があるし、やっていない時には自分を傷つける。
自分が傷つきたくないから、原因は自分にはない、自分は悪くないと自己弁護するために、周りの誰かや何かがこの状況を作っているんだと周りに矢印を向けてしまう。
お互いが箱に入って矢印を向け合う時に、人間関係が破綻していってしまう。。。
そんな「箱」に入った状態から脱して、オープンに人間関係を築いて行きたくなったらこの本を手に取り振り返っています。