【書評】個性を捨てろ!型にはまれ!
個性を捨てろ!型にはまれ!
三田紀房 著
ドラゴン桜やエンゼルバンク、インベスターZなど数多くの自己啓発漫画(?)を手がけている三田紀房先生のビジネス書。
個性が大事だとか、子供の個性を伸ばそうという価値観に真っ向からぶつかる姿勢は流石の一言です。
ただ単に逆行するぜ!みたいな話ではなく、型にはまることの重要性を理路整然と説いてくれる姿はドラゴン桜の桜木先生さながらです。
三田節とでも言うのが相応しく、何せ気持ちいいですね。
型にはまることの価値はとても大きくて、武道でもスポーツでも基礎となる動きがありますが、なぜ基礎になっているかと言うとその動きが最も理にかなっているからなんですよね。
先人達が積み重ねてきた試行錯誤の集大成が今型となって残っているのです。
型を身につけて、そこに個性のエッセンスを加えて新しい価値を生み出すときに、型破りな成果が生み出される。
型を持たずに好き勝手やることを人は「かたなし」と呼ぶ。
オリジナルカクテルを作りたかったら、基本のカクテルレシピを徹底して覚えるように教わったことを思い出します。
基礎とは簡単なことではなく大切なことで、学ぶことの大切さを実感させてくれる一冊です。