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【蘊蓄】お酒の話⑥ スコッチウイスキー その2

スコッチウイスキーのお話シリーズ第二弾。

今日はブレンデッドウイスキーのお話です。

 

ブレンデッドウイスキー__

 

前回の記事で書いた通り、個性あふれるシングルモルトウイスキーとは打って変わって、バランスのいい飲みくちになっているのがブレンデッドウイスキーです。

 

うちのお店では以下を扱っています。

シーバスリーガル 
バランタイン12年
デュワーズ
オールドパー

 

抵抗の酒___

ブレンデッドウイスキーの歴史は抵抗の歴史だと言われています。

ウイスキーはもともと大麦麦芽を原料としたモルトウイスキーが作られていましたが、当初は樽熟成という概念がなく、ジンやウォッカと同じ無色透明のお酒でした。

 

時の政権が麦芽税をかけた時、蒸留士たちが自分たちの仕事を守るために作り出したウイスキーを樽に隠したことが今のウイスキーの起源となったそうです。

樽に隠していたことで熟成され、樽香を纏いあの琥珀色が生まれたんですね。

 

その後も麦芽税は重税になり続け、それでもなんとかウイスキーを作り続けようと、原料をとうもろこしなどの穀物(グレーン)にしたグレーンウイスキーが作られました。

しかし、麦芽を使わないウイスキーモルトウイスキーとは風味や味わいが異なるため満足がいくウイスキーが作れなかったそうです。

 

そんな時に、作ったグレーンウイスキーモルトウイスキーブレンドして味を高めていく賢いブレンダーが現れました。

 

こうしてさまざまな蒸留所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせて作られるようになったのがブレンデッドウィスキーです。

シングルモルトのような突き抜けた個性がない分、誰もに受け入れられる味に仕上がっているのがブレンデッドウィスキーの特徴です。

 

今世界でスコッチが受け入れられているのは、飲み慣れないとしんどいシングルモルトよりも飲みやすいブレンデッドウィスキーのおかげなんです。

 

シングルモルトのようないわば通好みと言わしめる特徴がない分、最近ではブレンデッドウィスキーは評価されにくい傾向があるようですが、スコッチウィスキー入門にはとても向いている美味しいお酒です。

 

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